ICT(情報通信技術)を活用した滋賀県立近代美術館による美術鑑賞の出前授業が、立命館守山中学校(滋賀県守山市)で開かれた。同校では生徒1人に1台、タブレット端末が配布され、授業などに使われている。参加した生徒はタブレット端末を使い、拡大した絵画の画像を見せ合いながら活発に意見交換した。
授業では「博士」にふんした県立近代美術館の平田健生専門学芸員が、ゴッホやレオナルド・ダビンチなどの名画を4枚挙げ、「どれが仲間はずれかな」と呼び掛けると、生徒はタブレット端末に指を滑らせ、拡大した画像をグループ内で見せ合うなどして意見をまとめた。その後、「この絵だけが細かい線を重ねるように描かれている」「髪の毛がなびいており、左の方から風が吹いている」などと気付いた点を発表した。
授業を受けた1年の松井美帆さん(13)は「意見交換を通じて、いろいろな絵の見方ができて面白かった」と笑顔を見せた。
平田専門学芸員は「タブレット端末を使うことで、生徒も細かい部分まで鑑賞することができ、有用性を感じた」と話していた。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース